大黒天像修復 無事願い 清水寺で法要 伝統工芸学生が担う
 清水寺京都市東山区)の仏像「大黒天像」を京都伝統工芸大学校(南丹市)の学生が修復することになり、4日、作業の無事を祈る法要が清水寺本堂で営まれた。
 大黒天像は室町時代の作といわれ、高さ1・1メートル。本堂に置かれ、豊かな笑顔で参拝者を出迎えてきたが、顔や腹部の塗りがはがれていた。学校の講師の父親が清水寺の熱心な信者であり、修復を申し出た。
 法要には清水寺森清範貫主や学生が出席した。大黒天像の魂を抜く儀式に続き、学生も修復の成功を祈って手を合わせた。森貫主は「若い学生さんの教材になれると大黒さんもニコニコしておられた。この修復で自信をつけてほしい」と話した。
 同校の漆工芸専攻の講師と学生ら約30人が半年かけて修復する。

正面がかなり劣化していたじょ